お香(インセンス)とは2015/03/20更新
- 読み:おこう(いのせんす)
- カテゴリ: 自然療法・統合医療・健康 > お香(インセンス)
アロマセラピーという言葉、そしてその香りのもたらす効果については、外国から入ってきて、ここ10年ほどで急に日本に普及したように思われている。しかし実は、私たち日本の歴史においても、古くからアロマ(香り)はとても大切なものだった。季節の行事、冠婚葬祭に使うお香がその代表格である。
貴族社会や武家社会において、「香道」そして「薫香」と儀式化しますが、手軽に火をつけるだけで、たゆむ煙と香りを楽しめる「インセンス」(お線香・三角形コーン、渦巻き型の蚊取り線香など)は、ふだん使いの香りである。
香りを表す言葉(Perfume)は、ラテン語のPerfumum(煙を通して)が語源といわれ、古代からハーブ(植物)や樹脂を燃やして香りを作ることは、祈りや儀式と深く関わり利用されてきた。そして「日本」にも「お香」という伝承がある。
身近な素材でインセンスを
インセンス(薫香)には、ハーブ、樹脂、スパイスなどを使う。樹脂を多く含む、香りのよい木もインセンスに適している。自分の周りのなんでもないような木が実は非常にインセントとしての良い性質を持っているかもしれない。ぜひ香りのよい植物の小枝を集めて、乾燥させてみてほしい。樹皮や木片などにも、芳香を放つものがある。
マツ、モミ、トウヒなどの針葉樹の樹脂は、森を散歩しながらでも手に入れることができる。表面に出てきた粘々した樹脂を、そっと幹からかき取って、小さなガラス容器などに入れて持ち帰り、よく乾燥させたあと、試しに少量の焚いてみよう。
薫香のもつ力
香りには意識を左右する魔力があり、私たちの感情に語りかけ、気分を変えたり、記憶を呼び覚ましたり、あるいは思考の中のバリアを取り除き、落ち着かせ、リラックスさせて癒す。香りを焚くときの意図や儀式の目的、インセンスの種類によって、心と深層意識に深く、また浅く、はたらきかけ、ときにはきわめて繊細な精神的あるいはカルマ的な深みにまで作用する。
また、インセンスの煙の揺らぎにはリラックス効果がある。煙の弧を描くゆらぎは、私たちの身の回りにある自然などが発する音(川のせせらぎや、木漏れ日など)のリズムに良く似ており、それによって心身を癒す効果があるとされている。
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