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栄養素の許容上限摂取量の決め方

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基本情報

監修者
(独)国立健康・栄養研究所
著者
世界保健機関(WHO)国際連合食糧農業機関(FAO)
ISBN 4-88282-612-7
定価 2,900円+税
発売日 2007/2/1

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内容紹介 栄養素の許容上限摂取量の決め方

2005年FAOおよびWHOによって、栄養物質の許容上限摂取量を決定するための国際的「モデル」が開発され、2006年報告書が出された。本書はその邦訳版である。

この報告書の主題は、2005年にスイスのジュネーブで、国連食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)が開催した科学技術ワークショップによって開発された、栄養物質の許容上限摂取量の確率およびそうしたリスクの決定に関連する重要な考慮すべき事柄を明確に示すものである。強化食品、栄養補助食品、特別に調整された食品、いわゆる「機能性食品」の利用拡大に伴い、世界中で栄養物質の摂取が増大している。同様に、リスクを生じる恐れがある摂取量の決定に国際的な関心が高まってきた。本報告書およびそれが示す栄養素リスク評価のモデルは、国際的な許容上限摂取量を決定する作業の出発点となる。
リスク評価は従来科学物質や毒性物質、薬物などに対して行われてきたが、食品の栄養物質あるいはサプリメント中のフィトケミカル等に対しておこなう際には、おのずから異なったアプローチが必要となる。本書はこの問題にとりくむ人々にとって一筋の光明となるものと思う。

第1章:序文
第2章:背景
第3章:栄養素リスク評価に関する考慮事項
1.国際的なアプローチ
2.用語
3.栄養物質の恒常性維持機構
4.健康への悪影響および影響のバイオマーカー
5.まとめ
第4章:栄養素によるハザードの特定と解析
1.ハザードの特定と解析のためのデータ調査と評価:反復プロセス
2.第1段階:摂取に伴う健康への有害な影響の認定
3.第2段階:健康への重大な悪影響の選択
4.第3段階:上限摂取量の定量
5.第4段階:ハザードの解析および脆弱なサブグループの特定
6.まとめ
第5章:食物摂取評価
1.概要:定義、原則および協調
2.第1段階:食物摂取評価様式の特定
3.第2段階:成分データの利用
4.第3段階:消費データの利用
5.第4段階:摂取量推定の方法
6.評価に伴う不確実性
7.第6段階:食物摂取量評価の報告
8.まとめ
第6章:栄養素リスクの判定
1.概要
2.栄養素リスク評価の例
3.栄養素リスクの判定の要素
4.まとめ
第7章:栄養素リスク評価のモデル
1.包括的モデル
2.モデルに伴う重要な問題および活動
3.データ駆動型のモデルの意味
4.まとめ
第8章:栄養物質の範囲に対するモデルの適応性
1.一般的適応性および「試験栄養素」
2.特別な適用
3.まとめ
第9章:栄養摂取が不十分な(亜)集団に対するモデルの適応性
1.概要
2.恒常性に対する考察
3.栄養摂取が不十分な(亜)集団に対する上限摂取量の確率
4.感染症の影響
5.まとめ
第10章:研究/データギャップの特定、必要とされる議論および次の段階
1.栄養素ハザードの特定と解析
2.食事摂取評価
3.リスク判定
4.モデルの適応性
5.次の段階
第11章:参考文献
付属文書、付属文書一覧、表の一覧、図の一覧

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