カイロプラクティック テクニック教本
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内容紹介 カイロプラクティック テクニック教本
カイロプラクティックの本質に触れた理論と、最新の実践的なテクニックを解説するビジュアルガイド。440種の手順が分かるフルカラー写真と解剖学的図版と共に、100種類以上のテクニックを余すところなく掲載。
カイロプラクティックは、さまざまな症状、徴候、疾患の原因となる関節機能障害が重症化するのを防ぐ。また、カイロプラクティックは健康を維持するために有効な手段であり、薬や手術の助けを借りずに身体の治療を促し自己治癒力を強化する。早めの施術によって予防効果となり、多くの苦痛を減らすことが可能となる。
本書は、優れた師に出会い、優れたテクニックを受け継いだ著者だからこそ、その真髄を大胆に独自の主観で伝えることができた一冊と言える。
判型:A4変型(270×195×12mm)/並製740g
ページ数:240頁
欧米のカイロプラクティック大学で学ぶ治療法のスタンダードは、カイロプラクティック・テクニックと呼ばれる脊柱および四肢関節の矯正法です。
カイロプラクティック・テクニックは本当に効果のある治療法です。患者の訴えている症状の原因と考えられる椎骨に対して、アジャストメント(カイロプラクティックでは矯正のことをアジャストメントと呼ぶ)を行うと、その部位の症状だけでなく、他の部位の症状、たとえば腹部圧痛が軽減する、SLRが増加する、頸部可動域が増加する、肩関節の運動異常が軽減するというような全身症状が一瞬で変化します。このように、大きな瞬間的効果をあらわすことのできる治療法は他に見ることができません。皆さんに是非勉強していただきたい治療法です。
しかし、ただ漫然とカイロプラクティック・テクニックを勉強するだけでは効果的な治療を行うことはできません。そのためには、正しく書かれた教科書とそれを教授できる先生が必要です。その上で、一つ一つのテクニックをしっかりと確実にマスターしなければなりません。それには、たゆまぬ努力と実践が必要です。 この『カイロプラクティック テクニック教本』はその第一歩となる基本のテクニックを網羅しています。
この教科書はドイツで書かれたものです。しかし、読んでみると、わたしがアメリカで学び、かつ教授したカイロプラクティック・テクニックとほとんど変わらない内容のものです。
著者であるジーモン氏は、ドイツで、アメリカ人のカイロプラクターにこれらのテクニックを学びました。
日本においてカイロプラクティックを学んだ方々とよく似た状況でカイロプラクティックを学んだことになります。
ここで、未だ法制化のなされていない日本と比較してみると、ドイツでは、独自の過程で医療の中にカイロプラクティックを取り込んでいることがわかります。
また、カイロプラクティックではなく、代替医療の総称であるハイルプラクティカーという名前で、ホメオパシーなどの自然療法とともに、カイロプラクティックは独自の地位を築いています。治療には、レントゲン撮影、臨床検査や一部の投薬、そして一部の保険診療も許されています。人々に有益で、かつ経済的であれば、堅実に取り入れるというドイツ気質には驚かされます。
日本でも、一日も早くカイロプラクティックの法制化が実現するよう、心より願ってやみません。
中川 貴雄 D.C.
アメリカ、ドイツ、そして日本/なぜ、カイロプラクティックが有効なのか?/Dr. L・ディーン・キルヒナーによる序文/謝辞
第1 部 理論
1 カイロプラクティックの歴史的背景とドイツにおける発展
1.1 カイロプラクティックの歴史
1.2 ドイツにおけるカイロプラクティックの発展
ハイルプラクティカー団体と専門教育/正統医学の団体とその発展
1.3 カイロプラクティックの世界観
現代カイロプラクティック/生物心理社会的な見解/ドイツの学会および協会の立場
2 カイロプラクティックの機能的機序の基礎
2.1 専門用語
サブラクセーション─静的障害─関節機能障害/アジャストメント(矯正)
/未治療の脊柱の関節機能障害の諸段階/関節機能障害が神経系に与える影響/代償期と非代償期
/位置異常の記述・呼称(リスティング)/身体の面
2.2 発生学
体節形成/硬節/皮節/筋節/ヘッド帯
2.3 神経解剖学
中枢神経系/末梢神経系/髄節と脊髄神経/神経線維の種類/脊髄路/硬膜枝の機能障害
/反射弓が刺激されて生じる結果/関節と筋の悪循環/圧迫による脊髄神経の機能障害
/髄膜と脊髄硬膜/髄液の流れ/下肢の神経支配/機械的感覚と固有感覚/筋と腱(筋病理学)
/靭帯/ストレス反応
3 適応と禁忌
3.1 適応
適応全般/分節別の適応
3.2 禁忌
絶対禁忌/相対禁忌
4 診断
4.1 既往歴
4.2 視診
4.3 触診
4.4 その他の検査
関節可動域(ROM)検査/各種テストと徴候/反射
4.5 X線診断
5 カイロプラクティック治療の総論
5.1 テクニックの基礎
関節の可動域/四肢の治療/手の位置とグリップテクニック
5.2 カイロプラクティック治療の対象となる炎症性疾患および変性疾患
炎症/関節症/脊柱側弯症
5.3 治療の随伴現象および副作用
5.4 治療の頻度
5.5 治療計画と経過観察
5.6 併用療法
寒冷療法/温熱療法
5.7 患者への助言
頸椎のアイソメトリック・エクササイズ/背部伸筋トレーニング/持久力トレーニング
5.8 新生児、乳児、小児、若年者のためのカイロプラクティック
診察/各種のテストと反射/適応/カイロプラクティック治療
第2 部 実践
6 脊柱
6.1 はじめに
脊柱の解剖学/臨床的側面/頸椎の病理
6.2 頸椎テクニック
頸椎の回旋/頸椎の側方変位/環椎テクニック/後頭部の側屈/斜頸/舌骨のモビリゼーション
6.3 胸椎テクニック
頸胸椎移行部/胸椎の回旋/胸椎の側屈/胸椎の前方変位/胸椎の後方変位
6.4 腰椎テクニック
腰椎の回旋/腰椎の側屈/腰椎の前方移動(脊椎すべり症)/腰椎の負荷軽減のエクササイズ
7 骨盤
7.1 はじめに
脊柱と骨盤の力学/解剖学的下肢長差
7.2 仙腸関節
仙腸関節テクニック
7.3 仙骨
仙骨テクニック
7.4 恥骨結合/恥骨
恥骨結合テクニック
7.5 尾骨
仙尾関節の捻挫/尾骨テクニック
8 上肢
8.1 手
指関節テクニック/中手骨テクニック/手根骨テクニック/手根管症候群のためのテクニック
8.2 肘
テニス肘のためのテクニック/ゴルフ肘のためのテクニック
8.3 肩
上腕二頭筋腱転位のためのテクニック/回旋筋腱板のテクニック
/肩関節脱臼のためのテクニック/肩甲骨テクニック/鎖骨と胸鎖関節テクニック
8.4 肋骨
肋 骨(Th2-Th12)機能障害のためのテクニック
9 頭部と顎関節
9.1 顎関節
顎関節テクニック
9.2 副鼻腔
副鼻腔テクニック
9.3 耳と目
耳のテクニック/眼球のモビリゼーション・テクニック
10 下肢
10.1 はじめに
10.2 足
足のモビリゼーション・テクニック/足趾テクニック
10.3 足関節
距骨下関節テクニック/距腿関節テクニック
10.4 膝関節
10.4.1 脛骨の回旋テクニック/半月板機能障害のためのテクニック/膝蓋骨テクニック
10.5 股関節
一般的な股関節モビリゼーション/股関節の回旋
第3 部 付録
略語/図の出典/参照文献/索引
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