脳卒中患者のための理学療法
基本情報
- 監修者:
- 金子純一朗
- 著者:
- ジャン・メールホルツ
- 訳者:
- 藤田真樹子
ISBN | 978-4-88282-900-3 |
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定価 | 5,800円+税 |
発売日 | 2014/1/10 |
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内容紹介 脳卒中患者のための理学療法
理学療法を脳卒中発症後できるだけ早く(多くの場合24~48時間以内)に開始すると、日常生活能力および生活の質が改善されることが、臨床エビデンスで明らかに示されている。本書は、理学療法士がこの重要な期間に取り組むべきすべての問題、すなわち、患者の能力評価、急性期のケア、早期リハビリテーション、投薬の効果、リスク因子、倫理的な課題など、臨床に即活用できる実践情報を網羅。患者の検査および治療方法、必要な理学療法の「適用量」、脳卒中後の早期と後期とでの主な違いについて詳しく記す。「患者を助ける治療法はどれほど存在するのか」という疑問を解決しなければならないすべての理学療法士および作業療法士にとって、本書は重要なリソースである。治療技術の向上のみならず、担当の脳卒中後患者に関する医学的問題および長期転帰の知識を広げる貴重な一冊。
1 脳卒中に関する基礎知識─発症率、リスク、生存率および生存可能性、原因、関連障害
発症率と分布
脳卒中の発症率/脳卒中の有病率/生存率
リスクと原因
改善不能なリスク因子/改善可能なリスク因子
障害とその因果関係
脳卒中後の運動回復とリハビリテーション
脳卒中後の疾患経過
予後/日常生活能力および歩行能力/脳卒中後の生活の質
まとめ
2 脳卒中発症時の対応と応急措置
はじめに
脳卒中の症状:鑑別診断
緊急時に講じる措置
患者の既往歴/臨床検査/救急救命士の取る基本的な措置
まとめ
3 脳卒中の急性期治療
虚血性脳卒中の治療
概説/救命救急科にて/特殊診断/治療/特有の治療法/合併症の治療/特殊な症例/展望/まとめ
出血性脳卒中の治療
脳内出血または実質性出血/クモ膜下出血
まとめ
4 早期モビライゼーション:機会かリスクか?
5 脳卒中後の機能的運動回復の最適化
はじめに
脳卒中後の急性期
機能障害と適応
筋力低下/運動制御の喪失/痙直/適応変化
運動学習、脳の可塑性および環境
運動学習/注意の焦点/目標設定/練習/理学療法の実施─練習機会の提供/神経可塑性における技能トレーニング環境の効果
リハビリテーションの環境
技能および運動制御を向上する、課題指向型トレーニング
下肢の支持、推進およびバランス
課題指向型トレーニング
機能的な荷重エクササイズ/非荷重エクササイズ
筋の自動ストレッチング
筋の持久力および体力の最大化
トレーニングの指針:バランス/トレーニングの指針:立ち上がりと着座/トレーニングの指針:歩行/トレーニングの指針:リーチ動作と操作/結論
補足
6 脳卒中患者の看護
看護および治療計画
脳卒中ユニット
急性期の看護ケア
生存機能の監視と保護/患者の看護記録と看護計画/心血管系合併症の予防と早期発見/内科的治療の観察と安全管理/予防的措置の実施
リハビリテーション期
支援/洗体や着替えの介助/身体的機能の遂行における介助/麻痺側の肩/手のむくみ/失認症への対処
家族についての指針
7 脳卒中患者の看護に関する倫理的な疑問
問題点
治療の法的な正当理由
医療の選択肢
医療適用に基づく決定
「適応」の意味/「予後」の意味/明確な予後責任としての臨終の過程
患者の希望に基づく意思決定
患者個人の適応と患者個人の希望の情報伝達による決定
意思決定の内部構成/.意思決定に対する外的影響
考察
まとめ
参考文献
索引
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