ナチュラルガーデンとは2014/07/10更新
- 読み:なちゅらるがーでん
- カテゴリ: 建築・インテリア・ガーデニング > ナチュラルガーデン
住宅の庭は、どこにあっても、バイオスフィアの大きなサイクルの中でひとつの役目を果たしている。基本的に、緑の植物は建設者であり生産者である。つまり、太陽エネルギーを利用して、原料の無機物(水、二酸化炭素、少量の窒素、リン、炭酸カリ、その他のミネラル)を結合し、非常に複雑な、エネルギーに富む、有機物の分子にするからである。もし、この製造・生産の過程がそれだけ無限につづけば、最後には有機物の中に原料が閉じ込められ、この系は次第に力を失いやがて消滅する。消滅すれば、“すべてはリサイクルされなければならない”という、バイオスフィアのもっとも基本的な法則のひとつが破られるだろう。リサイクルを担当するのは、動物や菌類やバクテリアである。破壊者であり加工者でもある彼らは、植物物質を生死問わず摂取し、複合有機分子を解体し、エネルギーを放出し、最後には化学物質をすべて有機状態に戻す。
生命を支える宇宙的要素は、土、空気、水、火(火そのものではなくても太陽の光と熱)など、古典的要素である。これは、あなたのガーデンもそうだが、地球全体にあてはまることであり、この要素の各々はそれぞれ、地球の地殻、大気、海の3つの大きな領域によって具体的に表されている。この3つの領域は、はっきり分かれているが、静止状態にあるのではない。3つの領域の間のエネルギーと物質の流れをリードしている、バイオスフィアの生物に助けられたり刺激されながら、相互作用をつづけているのである。こういったバイオスフィアの構造を維持していくのがナチュラルガーデンなのだ。
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