タッチセラピーとは2014/07/09更新
- 読み:たっちせらぴー
- カテゴリ: ボディーワーク > タッチセラピー
マッサージは現存する癒し形態の中で最も古いものであると間違いなく断言できるだろう。筋肉の痛みを和らげ、安心させ、愛情を表現するために手で触れることは、人類の誕生以来行なわれてきたことで、絆や分かち合いを表現する本能的な方法として人類に備わったもので動物にも共通している。ストレス解消手段としておそらくこれに匹敵するものはなく、歴史上どの文化圏でもなんらかの形でマッサージが用いられてきたのだ。その証拠に古代から現代までどの言語にもマッサージを意味する言葉がある。
古代からの伝統
文書による記憶でマッサージについて述べたものは約五千年前にさかのぼる。『黄帝内経』は「風邪から身を守り、臓器を柔軟に保って軽い病気を予防する」ために手足を撫でることを提言していた。古代サンスクリット語で書かれた文章ではマッサージの効用が説かれ、インドではアーユルヴェーダの経典があり、これはほぼ四千年前のものであるが、ここでも身体を健康に保ち治癒を促すためにこすることと洗うことが推奨されている。マッサージを用いる伝統はインドではその当時から形を変えられることなく残っている。ほとんどの母親は新生児をマッサージすることを教えられ、子供たちが大きくなると親達をマッサージすることを教えられるのである。
タッチの重要性
マッサージは、情緒的な健康と自尊心にとって重要な思いやりのあるタッチを受けるための安全で中立的な機会を与えてくれる。タッチは人間が健康に成長するために欠かせないものであるが、タッチされる必要は子供時代の終わりとともになくなってしまうわけではない。しかし残念ながら、多くの社会では大人同士の身体的接触が親しい人間関係に厳密に限定されている。
マッサージの際の愛情のこもったタッチは、筋肉に閉じ込められた物理的な緊張を解きほぐすだけでなく、その人の内にある本質を無条件に受け止めることでもある。マッサージ自体は活動的なものだが、タッチの根本にある性質はマッサージを受けている人と一体となった静けさや穏やかさだ。マッサージがとても有益である理由がここにある。つまり、マッサージはあなたを十分に安心させて心の奥底にある緊張を解きほぐせるように導くのだ。
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