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ハタ・ヨーガとは2014/08/04更新

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サンスクリット語の「ハタ」を直訳すると、「力にあふれた」または「力強い」という意味。

「ハ」は太陽、「タ」は月を意味し、これらは主要なエネルギーの気道(ナーディ)を表している。

ハタ・ヨーガは、アーサナ(座法)、プラーナーヤーマ(調(じょう)気法(きほう))、瞑想など、さまざまな肉体的ヨーガの行法を総称する用語。心身の健康を維持するための科学であり、心身を浄化するための実践的なシステムであり、身体に宿る肉体的な階層に働きかける体系である。

 

ハタ・ヨーガの教え

ハタ・ヨーガの座法についての記述は、太古のヨーガの経典である『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』『ゲーランダ・サンヒター』『シヴァ・サンヒター』のなかで、見ることができる。ハタ・ヨーガの歴史においてもっとも人望のあるヨーガ行者は、ゴーラクシャ・ナータといい、ハタ・ヨーガの創始者として人々のあいだで崇められている。

ハタ・ヨーガの教えによれば、生命を維持するための身体機能は、すべて「プラーナ」と呼ばれる生命エネルギーによって支えられている。体には何千もの「ナーディ」と呼ばれるエネルギーの気道がはりめぐらされ、そこを通ってプラーナが運ばれるしくみになっている。生命エネルギーが正しく流れない体の部位があると、そこに毒素が蓄積され、体がこわばったり、痛みが生じたりすると考えられている。

ハタ・ヨーガのポーズは、プラーナが全身にくまなくゆきわたるようになり、全身を浄化して毒素を排除する。ポーズが身体に直接働きかけ、呼吸法が全身にエネルギーを流すよう働きかける。

 

ハタ・ヨーガの目指すもの

実習においては、とくに3つのナーディ「スシュムナー・ナーディ」「ピンガラー・ナーディ」「イダー・ナーディ」が重要。

スシュムナー・ナーディは背骨の基部から頭頂まで、背景に添ってまっすぐ上に伸びている。

ピンガラー・ナーディは太陽の気道。スシュムナー・ナーディの右を通りアージュナー・チャクラ(眉間)まで伸びており、活動力の中心となる。右半身を司って、理性を操る左脳から受けとった情報を伝達する。

イダー・ナーディは月の気道を意味する。スシュムナー・ナーディの左を通り、アージュナー・チャクラ(眉間)まで伸びており、知識を全身にくまなく送る。左半身を司り、芸術的で創造的な右脳の情報を伝達する。

 

ハタ・ヨーガの最終的な目的は、身体に宿る左右2つの力の均衡を保つこと。この2つのナーディの機能を交互に行き来するポーズによって、心身の全体的なシステムが心地よく調和する。

 

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