ヨーガ療法とは2014/08/06更新
- 読み:よーがりょうほう
- カテゴリ: ボディーワーク > ヨーガ療法
従来の西洋医学のように、病気の原因をひとつに絞り込んでいき、それを医療技術で取り除くという方法ではなく、病気の原因を肉体だけではなく、心や魂の次元からもとらえ、一個の人間存在の健やかさを全体として取り扱う(ホリスティック)のがヨーガ療法。
ヨーガは、肉体を動かす技法だけではなく、心や感情にも働きかける技法も含んでいる。ヨーガこそ、自分の心を自分で制御する方法や、欲望やストレスへの対処法を、根本から支え得るものと言える。ヨーガの実習は、すべて心の働きを静めていく方向で行い、静寂状態に達することを目的としている。
人間五蔵説
インド古来の身体観で、人間は5つの“鞘(さや)”に覆われており、オーラの層のようにどんどん外側へ5つの輪が広がっていき、それ全てを一個の人間として見ていく考え方。
1.食物鞘(肉体)
目に見える肉体のこと。
2.生気鞘(生気のからだ)
私たちの身体の回りの気の層
3.意思鞘(低次の心理的からだ)
私たちの種々の感覚や想念の層
4.理智鞘(高次の心理的からだ)
智慧に基づいた知性の働く層
5.歓喜鞘(宇宙意識のからだ)
真の幸福感に必要不可欠な心の調和が生じる層
病気は身体の鞘に生じた不調和が一番複雑である肉体(食物鞘)に現れ出ると考えられている。こうした5つの鞘の考え方は、西洋の科学によっては完全には受け入れられてはいないが、それらの存在を感じ取れるようになり、生気の働きを操ることで人間の肉体を制御する力を発揮できるようになる。
ヨーガ療法は、体内のあらゆる次元における問題に対処する技法を持っている。
「アーサナ」(ポーズ)は、筋肉を弛緩させてその働きを整えさせると共に、色々な内臓にマッサージを施す。「プラーナ」(呼吸)は、体内の生気の流れを整える。「瞑想法」は意識や感情の深い部分を癒す。ヨーガの各種技法は、これらを組み合わせて行うことで大きな効果が出る。
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