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気功とは2014/08/05更新

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気功とは「エネルギーのはたらき」を意味し、基本的には健康と活力を促進するために気を高める技法を指している。気とは生命エネルギーのことで、宇宙が誕生したときから存在し、あらゆるものに宿っていたとされ、エーテルと呼ばれていた時代もある。

気功には多くの流派があるが、どの流派も大きく二種類に分けられる。一つは目立った動きを行わない静功で、静止した状態で姿勢を正しくして体の各部を整え、気の流れをよくするもの。もう一つは動きを伴う動功で、関節を動かし、腱を伸ばし、筋肉を強化して、バランスを整え全身を調整する。

気功の動作は常に視覚化を伴っている。気が体の入り口から入り、経絡に沿って体内を巡り、出口から出て行く。気の流れをコントロールして体の必要な箇所に送りこむのが技法。

 

歴史

気功は先史時代に生まれたとの説もあるが、中国の伝説的な古代史に埋もれていて、はっきりしたことはわかっていない。紀元前1000年末頃の中国は不安定な政情が続いており、武術が発展したのもこの時期だとされている。紀元600年代から書かれた武術書には、気功と似た動きの型が記されている。戦士がエネルギーを高めて集中し、力やスタミナをつけ、体の調整を図るのに、気功が役立っていた。武術気功もあれば、リラクゼーションに適した放松功、心を鍛え、打撃に強い体作りを目指す内功、自己を探究し高める道家気功など、気功の種類は200以上あるといわれている。

何千年もの月日を経て発展していったが、中国国内の度重なる政変で寺院や資料が破壊され、宗教や教団が弾圧されるなどしたため、多くの気功術が失われてしまった。1949年の中国共産党革命後、毛沢東政権下で鍼、太極拳、気功など伝統医療が大いに見直されるようになり、1960年代には中国で一般に行われるだけでなく、「太極十八式」と呼ばれる有名な気功法など、新しく覚えやすい型が全世界に伝わっていった。

 

基本原則

視覚化は気功で重要な役割を果たしている。例えば、太陽のぬくもりを思い描いたり、目に見えないボールを意識したりする。体が動くとき心も動く。上げた腕に沿って気が流れるよう誘導するのも、手のひらから気が外に向かって発せられるのも、足の裏から大地の気が入ってくるのを感じるのも、すべて心のはたらき。これがないと、気が流れる、放たれる、上がってくることはない。柱のように立つ、大地の気で洗う、など単体のポーズと、一連の動作をプログラムした型と呼ばれるものがあり、動物や鳥の動きをまねた型が多い。

 

日常の気功術でエネルギー管理

デスクワーク中に休憩しながらやる気功、人の世話や慈しむ気持ちを持つための気功、車の運転中の気功、攻撃的な感情に対処する気功など、日常の様々な場面で気功をやることは、自分自身のエネルギー管理として役立つ。

 

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