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ワイルドカラーとは2014/07/11更新

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ワイルドカラーは自然の染料で染めた(草木染め)色のこと。植物から抽出される染料には、鮮やかな色合いのものもあれば、繊細で微妙な色合いのものも。それがどんな色であれ、それぞれ独自の魅力と美しさを備えていることに変わりはない。

 

染色の伝統

化学染料が使われるようになった19世紀半ばまで、染料はすべて自然界から生まれていた。けれど、天然染料はボディー・ペイントや化粧品、陶器や籠の着色剤に使われており、繊維の染色に使用されるようになったのはかなりあとのことである。1万5000年以上も昔、私たちの先祖は天然素材の顔料を使って洞窟の壁を彩っていた。その代表例が、スペイン北部のアルタミラやフランス南部ラスコーの洞窟壁画である。

これらの色素の多くは植物よりもむしろ鉱物から作られていた。堆積物中の鉄、有色土、クジャク石、青金石などがその原料で、すり潰されて地表装飾の顔料に使われることが多かったようである。顔料の色素の粒子は水に溶けず、多くの場合、増粘剤と併用して表面の彩色だけに使われるので扱いは簡単である。けれど染色はそうはいかない。色素の粒子が溶液に溶け、繊維の分子に吸収されなくてはならない。さらに厄介なことに、多くの染料は、接着剤の役割を果たす第三の物質が媒染剤と呼ばれるもので、語源は、“固定する”という意味を持つラテン語のmordereから。アルミニウム、鉄、銅といった金属化合物が代表的な媒染剤である。

太古の時代に仮に化学媒染剤があっても、当時の染料では繊維に永久に固着させることはできなかっただろう。当時の染色は、植物や他の物質から作った溶液に繊維を浸す、あるいは煮て、結果的に色が着いただけにすぎなかったようである。

先史時代の人々が、正確にいつの時代から繊維を染めることを学んだのか、それはわかっていない。糸や布は比較的腐りやすく、後世の参考となるような証拠がほとんど残されてないからである。けれど世界のさまざまな国でおそらく同時期に染色の技術が開発されていったのではないかと思われる。

 

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