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トスカーナとは2014/07/30更新

  • 読み:とすかーな
  • カテゴリ: 食・ワイン > トスカーナ
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トスカーナは中世ルネッサンスの町が多くあり、人気の観光地である。山岳地帯と丘陵地帯が多く、気候は寒暖の差が激しい大陸的気候。イタリアを代表する名譲地であり、トスカーナ・ワインが有名である。

 

トスカーナ・ワインの歴史

第一級─それも世界一かもしれない─と絶賛されたトスカーナ・ワインの品質を保護する目的で、1716年、トスカーナ大公コジモ3世は葡萄の栽培地域を4カ所に限定するという法令を下した。このとき選ばれたのがカルミニャーノ、ポミーノ、キアンティ、ヴァルダルノである。

18世紀にフィレンツェの農業学会(Accademia dei Georgofili)で発表された2つの論文から、トスカーナ・ワインが輸出にも適していると考えられていたことがうかがえる。1つは対外貿易の活性化・成功を説いたウバルド・モンテラティーチの論文、もう1つは輸出を背景としてワインの保護を説いたアダモ・ファブローニの論文である。

18世紀の後半、イタリア各地域でワイン研究が盛んになり、19世紀には葡萄栽培に関する調査が熱心に実施されるようになった。だがワインの一般化は通俗化も引き起こし、質の低下の一因となってしまったのだ。そのうえ、イギリスが「フランス、ポルトガル、スペインのワインを地中海沿岸および諸島から輸送する(シチリア島のマルサーラ酒も含む)」という効率化を図ったため、生産者たちにとってイタリアのテーブル・ワインは輸出品としての魅力を失い、主に国内の巨大市場を満たす低価格商品としてしかとらえられなくなってしまった。早くも1773年には、トスカーナの学者・医師ヴィラフランキが、ワイン生産者たちは「質よりも量という思い違いをしている」と警告している。もう1人、フランセスコ・ローリーもこうコメントしている。「(農夫たちは)より大量生産が可能な品種しか育てようとせず、ワインに高い品質をもたらす品種はほとんど栽培していない」とはいえ、トスカーナの葡萄の品種数が一気に激減してしまったわけではない。19世紀、フィレンツェだけでも150もの品種が存在していたとされる。

 

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