がん治療中の食事とは2014/07/09更新
- 読み：がんちりょうのしょくじ
- カテゴリ： 自然療法・統合医療・健康 > がん治療中の食事
がん治療を受けている人にとって、食べ物は大変重要である。患者には体重を維持して体力を保ち、体内組織が破壊されるのを防ぎ、組織を復元し、感染と疲労に闘うだけの十分な栄養が必要だ。しかし同時に、治療による副作用によって食べ物の摂取や食習慣に大きな影響を受けることも多々ある。食べ物の吸収や消化に与える影響によって、がん患者に健康上のリスクをもたらす場合もある。つまり、生活の質を高めるためには栄養管理が必要なのである。
科学的研究によって、栄養上のサポートをうまく行えば食欲は回復し、治療に伴う有毒性は減少し、副作用が和らぐことがわかっている。こうして、患者の生存率は大きく改善されるのだ。食物が人の健康にとって大事であるというのは、何も新しい考えではない。4000年以上も前に、古代エジプト人や古代ギリシャ人はやけど、痛み、傷の治療にはちみつを用いていたのである。ヒポクラテス（460-377 BC）は滋養のある食べ物には価値があると考え、「食べ物を薬に、薬を食べ物にせよ」と話し、自分の食事に新鮮な野菜やハーブを用いることについての重要性を強調していた。
がん患者にとって重要な食べ物
1990年代に、果物と野菜に植物性化学物質群が発見された。これは植物特有の化学物質であり、植物を病害、酸化、虫の繁殖、放射線から守るものである。フィトニュートリエントと呼ばれるこれらの物質を私たちが食べた場合も、私たちの体を同様に守る効果があるのだ。フィトニュートリエントは、人間の体内に抗炎症性作用、抗菌作用、抗がん作用をもたらすことができる。米国立がん研究所では現在、これら植物性化学物質ががん予防やがん治療に及ぼす重要性について研究している。科学者が植物性化学物質の働きについて正確に把握するには、もっと年数が必要だと思われる。
関連書籍の紹介
用語をさがす
フリーワード検索
キーワードを入力し用語検索ボタンを押すと、該当する項目が一覧表示されます。
