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ベビーマッサージとは2016/06/10更新

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赤ちゃんが受ける最も力強いマッサージ、それは分娩そのもの。長時間に及ぶ子宮収縮によって産道から押し出される過程で、赤ちゃんの末梢神経システムや主な内臓が刺激を受け、子宮外での生活に備える力になる。出産後も成長に伴って同じようなパターンの肉体的刺激を与え続けていくことは、赤ちゃんの体を機能させていくための自然な流れ。帝王切開で産まれた赤ちゃんの場合、こうした誕生時の刺激を受けないため、外的刺激はさらに必要だと言える。

さらにマッサージは赤ちゃんをリラックスさせ、肉体面、感情面でも解放され、良い姿勢を保ち、自身を受け入れる状態に導く。

また、固くなった(または弱くなった)関節や鼓腸、疝痛、排便トラブル、その他の軽い症状を和らげることもできる。

 

タッチとテクニック

赤ちゃんにマッサージを行うときは、常に手を大きく開いてリラックスさせ、すべての指と手のひらで赤ちゃんの肌に触れるようにする必要がある。硬直した手でためらいがちに触れると、赤ちゃんにも緊張感が伝わってしまうので、腹式呼吸をし、手、腕、肩を常にリラックスして自信をもって行うことを心がけよう。

時々マッサージを中断し、抱きしめたりキスしたり、話しかけたり歌ったりして、楽しもう。できるだけ赤ちゃんの肌から手を離さず、どちらか片方の手は赤ちゃんの体の上に置いておこう。

マッサージを始める前に、まず両手を合わせてさすり、握って温めてから、力を完全に抜く。

 

テクニック

◆もむ(knead)

赤ちゃんの体の柔らかい部分を、手のひら全体を使って、優しくつまんでから力を抜く

 

◆なでる(Stroke)

力を抜いた手の重みだけを使い、赤ちゃんの胴体や四肢の表面を前後に、優しく押しながら動かす

 

◆両手で交互に(Hand-over-hand)

まず一方の手を動かし、そのあとに続けてもう一方の手で同じ動きを行う。

 

◆叩く(Percussion)

両手をカップの形にし、力を抜いた手の重みだけを使って、体の前面または背面をリズミカルに叩く

 

◆さする(Rub)

力を抜いた手全体の重みだけを使い、その手を赤ちゃんの体の表面で一方向に動かす。

 

マッサージする箇所

足元、脚、股関節、お腹、胸、肩と腕、手、背中と背骨、頭と首、

 

マッサージのタイミング

マッサージを行うのに適しているのは、夜、入浴も何もかも終わったあと。赤ちゃんにとって最もリラックスでき、最もマッサージに応じられる時間帯。

授乳直後には行わない。満腹時のマッサージ、特にお腹をさすったりうつ伏せに寝かせて背中をさすったりするのは、赤ちゃんにとって不快でしかない。逆に空腹時は、たとえ少しの時間のマッサージにも耐えられない。いったんマッサージを行う時間帯を決めたら、常にその時間に行うように心がけると、赤ちゃんもそのことを覚えていてマッサージを楽しみにするようになる。

 

ピーターウォーカー(Peter Walker)

ベビーマッサージの世界的第一人者。

 

カーティー菅田倫子(カーティーすがた みちこ)

開業助産師/アクエリエル・グループ代表

女性とこどものためのヒーリングスペース「アクエリエル京都」を拠点に、妊産婦と更年期をメインに女性対象のアロマセラピーによるケアやベビーマッサージ教室を運営。

 

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