鍼療法とは2014/08/06更新
- 読み:はりりょうほう
- カテゴリ: 自然療法・統合医療・健康 > 鍼療法
鍼療法は、皮膚の特定のポイント、すなわち経穴(ツボ)への鍼の挿入を含む技術である。先に述べたとおり、この療法に関する理論、鍼灸学は4,000~5,000年前にさかのぼる。現代の多くの療法者が、この療法の定義は五行、陰、陽、気、臓腑といった基本理論で構成されると考えている。しかし、それら古来の理論は近代科学にとって代わられるべき古いものだと考え、作用と事例証拠をもとにした最近の理論に従って鍼療法を学ぶ人もいる。
鍼療法の基本における重要な面は、もちろん経絡の理論である。365の基本的な経穴(正穴)が、12の主要な経脈(正脈)および8つのそのほかの経脈(奇経)に沿って位置している。経脈外の穴には、特徴的な効果を持つ(奇穴)、手、耳、頭など小さなシステムを構成する穴などがあり、あわせると1,000以上にのぼる。その中には手、耳、頭などの、小さなシステムを構成する穴も含まれる。これらすべての穴が、それぞれ非常に独特の機能を持っている。いわゆる阿是穴(痛点)は文字通り、正しく鍼を打つことが肝要なのである。
多くの場合、鍼は総合医療システムとして定義されているが、ほかの治療法と併用できる療法のひとつとされていることもある。鍼療法を視覚的に特徴づけるのは針の存在だが、多くの鍼師たちはこの療法に鍼だけでなく、灸、吸い玉療法(カッピング)、shu sha(刮沙とも呼ばれる)、薬草(ハーブ)、推拿(指圧とあんまをあわせたようなもの)、気功なども含めている。鍼療法を正しく評価し理解するには、幅広い視野をもつことが不可欠である。
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