顎関節症とは2014/08/04更新
- 読み:がくかんせつしょう
- カテゴリ: リハビリテーション・スポーツ医学 > 顎関節症
顎関節症とは、顎関節のまわりでなんらかの原因で機能低下が起こる症状を総称して呼びます。症状として様々なものがあげられるが、なかでも多い症状として、顎を動かしたとき痛みが生じる、顎間接部分から音がする、などが主な症状として取り上げられる。
要因
要因としては多くのものが挙げられるが、なかでも以下のものが多い。
- ストレスによって起こるブラキシズム(歯ぎしり)によって顎関節に過度な負担をかける。就寝中にも起こる。
- 左右のどちらかだけで噛むような癖があると、片側だけに多くの負担がかかる。
- 噛み合わせが悪いまま日常生活を送っている。
治療
まず、多くの治療は歯科で行なわれる。一般的な治療法としてはスプリント療法がある。歯列を覆う装具をつけ、噛み合わせや歯ぎしりなどの歯に加わるダメージを緩和する。顎関節症は習慣病なので、短期治療では治らない。長期治療で習慣そのものを治していかなければならない。認知行動療法と呼ばれるものがその際たるもので、患者の習慣などをカウンセリングしたりして、その悪習慣を直す取り組み。顎関節症は生活習慣の部分が多いため患者自身がセルフケアで治療していくことが主になってくる。主なセルフケアとして、
- 歯を接触させないようにして余計な負担をかけないようにする。
- 口をあまり大きく開けず、食べ物を小さく切ったりなどの工夫をする。
- 良い姿勢を保ち、猫背やあごを突き出す姿勢を避ける。
- 緊張をほぐし、顎に負担をかけないようにする。
などがある。
最近ではカイロプラティックなどの徒手療法も盛んになっている。また、歯の負担を直接的に減らすスプリント治療が見直され始め、もっと長期的に患者と共に治していくものとして認知されはじめている。
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