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第2回 山本博先生のスペシャルワイン情報【熊本県】
2012.09.09 イベント情報
 山本博先生から 企画に寄せてスペシャル情報 ♪ 
 ≪第2回≫熊本県ワイン情報編









 今年1番被害のひどかった熊本県を見ると、もともと世界の中でも亜熱帯ゾーンになるこの県でワイン造りは無理だと考えられてきた。その迷言打破に挑戦したのが熊本の焼酎メーカー本坊酒造の本坊雄一社長。既に山梨に進出して「本坊マルス・ワイン」で成功を収め、更に東北は山形県に「高畠ワイン」を開発し確固たる地位を築いていた。それが地元民からの依頼もあって平成11年本坊社長の従兄弟、玉利博之が中心に熊本県和泉町「フードパル」という食のテーマパークに「熊本ワイン」を立ち上げた。現在年生産量は約14万本。まだ自社畑はもたないが原料ブドウは県内の農協から仕入れている。上級品用のシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンはワイナリーの北20キロにある山鹿市菊鹿町の契約栽培農家30軒(約9ha)が丹念に育てている。「本坊マルス」や「高畠ワイナリー」で培われた醸造技術はここの醸造責任者竹内啓二、幸山賢一をはじめとする技術陣に活かされている。国産ワインコンクールで「菊鹿ナイトハーベスト」(夜間摘果)は金賞を勝ち取り日本中のワイン関係者をあっと言わせた。現在このワイナリーは年間来訪者数が8万人、売り上げは2憶3500万円に達している。
 九州旅行と言えば誰でも阿蘇山を想い浮かべるが、実はここの葡萄の産地、菊池地区は熊本県の中でも山鹿地区と並んで特有の地勢・歴史を持つ地域。森鴎外の出世作、リアリズム歴史小説「阿部一族」の舞台は熊本だ。この地を訪れることは、まさに歴史と小説の探訪になる。


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