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【シリーズ】ガイアブックスの書籍は、ここでもご活用いただいています （第二回）　合名会社クラフトプロダクツ様
2021.05.19 本
想定外の利用方法

何と今回、弊社の『世界の草木染め　ワイルドカラーの魅力』（2000年ハードバック版、2013年ペーパーバック版発行）に掲載されている写真を元に図案化し、布地の柄としてご採用いただきました。


写真や図表を利用したい、本をYouTubeで利用したいなどなど…、日々様々なお問い合わせやご相談のご連絡をいただくのですが、この案件はいつもと違い想定外のご相談であり、利用法でした。布地にしたい？？
とにかくお話をきいてみないと、ということで弊社にとって新たなご縁をいただきました。
このたび布地を企画・生産されたのは、合名会社クラフトプロダクツ様。先日、完成しました布を届けていただきましたので、ご紹介いたします。


北アルプスを一望する、豊かな自然と
古くからの歴史文化に恵まれた安曇野の地で味わいある布づくり


合名会社クラフトプロダクツ様は、
長野県安曇野市にある布地メーカさんです。
相談役の出身地でもある京都の友禅染め工房を活用して
古い時代の布の味わいを再現したオリジナル布地の企画・
生産・卸売を行っています。
主に写真の様な和柄の布地を得意とされており、
繊維関連のご商売をされていたご実家の蔵に
眠っていた布地からインスピレーションを受け
制作を行なっておられるとのこと。


いにしえの民が悠久の大地で
纏っていたであろう布ギレを現代に再現


昨年の春ごろ、ヒッタイト文字や古代エジプト文字などを図案化した布を作りたいと考えていたクラフトプロダクツの細川相談役が、何気なく20年前に購入した本を見直していて目に留まったのが、今回図案化いただいたこの写真。これを図案化すると、どうでしょうこんな柄に変化します。



ガーナのアジンクラ版木捺染の伝統的な模様 　　　 ➡ 　 　クラフトプロダクツ様による図案化
『世界の草木染め　ワイルドカラーの魅力』P18より


ちなみに、捺染（なっせん、なせんともいう）って聞きなれない
言葉ですが、いわゆる「プリント」のこと。
古くからある染色技法で、糊に染料をまぜ、直接布地に摺り付け
て染色すること、特に型を用いた模様染めのことを言います。
はるか昔は、木に複雑な模様が彫られた版木（右の写真参照）で
染料や媒染液を塗布していたようです。






『世界の草木染め　ワイルドカラーの魅力』P19より

今回制作した布地は、「伝統文様柄」墨黒、紺碧、ワインの3色。
写真ではなかなか伝わりづらいかもしれませんが、広げてみるととっても雰囲気のある素敵な布地です。
社内女性陣からは、ベッドカバーや棚の目隠しカーテンとして使いたいなんて声も上がりました！
耳の部分にはこんな風に、記載いただいております。（下の写真参照）










生地の上から柿渋染めを施したものは、
より一層味わい深い感じになっています。



そして、出来上がった素敵な作品の写真もお送りいただきましたので、ご紹介します。


▲オシャレなカフェや喫茶店にピッタリのブックカバー
出版社だけに本に関連する作品は嬉しいかぎり。
通勤の電車内で読む文庫本にはgoodです。


▲ナチュラルで、柔らかい雰囲気が素敵な一着
ワイドパンツとチュニック
いにしえの民が悠久の大地で纏っていたであろう布ギレを現代に再現と
書きましたが、本当に現代の私たちが身に纏うものへと変身しました。
何とワイドパンツのコーディネートで肩から掛けているトートバックも
お揃いです。


今後この布を使って、どんなハンドメイド作品が作られるのか楽しみでもあります。
ガイアブックスのことは知らなくても、この布で作られた作品を愛用している人がいるかもしれない、そう考えると何だか夢のある話です。

なお、今回ご紹介した布地ですが、アパレルメーカーさんへのご案内を先行されているので、 まだ小売販売が決まっておりません。
詳しくは、クラフトプロダクツ様（TEL 0263-83-7065）にお問い合わせください。



ちょっとご案内

草木染めを楽しむための実用的
ガイドブック
順を追った説明とカラー写真で、染色テクニックを
わかりやすく解説。
草木染めに使われる植物を幅広く紹介し、植物から
染め上がる具体的な色見本も掲載されています。
また、色見本にはどの媒染剤や修正剤でその色が出
せるのかが解るマーク付。
草木染の入門書ともいえる一冊


（ハードバック版）　　　（ペーパーバック版）
2000年発刊　　　　　　2013年発刊
3,800円＋税　　　　　　2,800円＋税

残念ながら、どちらも品切れのため現在書店注文は承っておりません。
また今のところ重版の予定もございません。スミマセン。
気になった方は、お近くの図書館でご覧ください。


※お知らせ
『ワイルドカラー』（2000年）、『世界の草木染め　ワイルドカラーの魅力』（2013年）、共にごく僅かですが社内在庫が見つかりました。購入希望の方は、お問い合わせフォームよりご注文いただければご対応可能です。なお、在庫数が本当に僅かなので、完売の際はご了承くださいませ。

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