スタッフブログ
読書推進を今!
- 2010.03.30
- 昨日参加した高円寺純情出版会。 講師:河出書房新社 常務取締役 岡垣重男氏 タイトル:流通現場から見る出版界の歴史と展望 近代出版界の歴史のあらゆるお話があがりました。 私が興味を持ったところを、私なりの解釈でお伝えします。 ◆他小売業と比較して書店のマージンが低いわけ。 → 第一に返品入帳ができること。そしてミソなのが、時代の物価上昇とともに本の値段があがらなかった。 それはなぜか。 バブル崩壊しても書店だけは増え続けた。商品を入帳して現金化して、その資金で大型SC内の郊外店を続々出店していく経営にシフト。同時に市場在庫も増える。同時に出版社も一時的に入金が増える。 出店ラッシュが落ち着くと、売れなかった商品がどんどん返品入帳されていく。 そうして迎えた90年代後半、世の中からワンテンポ遅れて出版バブル崩壊が起こった。 具体的な出版バブルの崩壊は99年であったと岡垣氏は解説。 こうして、再販制度・委託制度が目くらましとなり、出版業界のマーケティングは時代から取り残されていく。 物価と相対する本の価格。 さらにを業界を震撼させたネット書店もこの時、海外から続々と日本の業界に進出してくる。 2000年、Amazonのオープン。 この時、ドイツからもネット書店が進出してきたが、日本に定着したのはAmazonのみ。 ◆Amazonはなぜ人気か。 → 昔の書店は、常連客の嗜好・家族構成・悩みまでも熟知し、その人に合った本を紹介するコミュニケーションの場だった。 今その役割を遂行しているのはAmazon。 書店は大型化の一途をたどり、お客様とのコミュニケーションを疎かにしていった結果、そのお客様をネット書店に奪われたという構図が浮かび上がる。 Amazonを成長させたのは書店の大型化。 ◆読書運動とは。 → 活字離れなんてウソ。活字の絶対量は時代と共に増えている。 PCや携帯電話のメールで文章を作り読む。中学生から老人まで日常的に電子活字と親しんでいる。 ただ、印刷物離れは深刻。 今や新聞の不購読率は10%に及ぶそう。 印刷物がなくても、ニュース・天気予報・最新トレンド・占いなどあらゆる情報を知れる。 印刷物の価値を広く訴えるための読書運動に、業界は力を入れるべき。 今年2010年は国民読書年。国策をもって挑む読書強化は、3月も終わろうとしている今、その実は見えてこない。 ITの手軽さが人と活字を近づけた。 読書運動でのコミュニケーションで人と本を近づけたい。 ? ? ……………………………………………………… ? 私も出版業界を担い立つ青年です。 読書運動を推進していきたい。 そこでちょっと考えました。 私の地元・東村山市で読書運動ができないか― 東村山市内の書店で“おススメカード”をレジにて配布。 誰かに薦めたい良書のおススメ文(100文字程度、どんな人に薦めたいか・薦める理由)を書いて、次回来店時に提出すればポイントがつく。 ポイントカードはスタンプ押印形式。発行10万部。(現在の東村山総人口は約15万人。) あくまで“図書コミュニケーション”を推進するため、WEBでの応募はしない。 そのカードを店内に提示し、売上促進を図る。 また、市民が薦めた本の売り上げ一覧を毎日更新して書店ごとに公開。 自分が薦めた本が売れた分、ポイント付与。(カードを提出した書店限定の売上) 500ポイントで500円の図書カードプレゼント。 予算は総額50万円。財源は市議会議員に交渉。 市民一人ひとりが本の売上にゲーム感覚で参加できる! 題して「東村山読書コンシェルジュ」 この企画に賛同してくれる東村山出身のタレントをボランティアで募集。 タレントを使ったポスターで告知促進。 (志村けん、原田泰造、相田翔子、美山加恋など) そんな企画どうでしょうか。
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