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ガイアブックスのスタッフブログ

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布は語る
2010.05.30
「うどん縞」 とは布地の柄です。 この布地に滲んでいる、想いを見に行きました。 これ↓ マインド×ボディ&スピリット-着物にみる療養所のくらし 国立ハンセン病資料館 「着物にみる療養所のくらし」展。 「らい病」と言われ世界中で差別されてきた患者達。 その病気は古く、聖書やコーラン、仏典にも「不治の病」「仏罰」などと記載されています。 日本でも、「お国の恥」と言われ社会との完全隔離生活を強いられました。 「所持品はすべて没収され、 着るものは老若男女の区別がない、うどん縞のお仕着せ。 ? 療養所のお仕着せの着物は、その人がその人自身であることを剥ぎ取ってしまった。 うどん縞の単衣や袷は支給された人が亡くなれば、また別の患者が着る。 その繰り返しで端切になるまで使われた。 ? 1947年以降、入所者自治会の力が強くなると療養所内で反物や生地の購入が出きるようになった。 洋裁部や和裁部が結成され、内緒で記事を買いに抜け出す人も出てきた。」 ? 不治の病と宣告された患者が求めたこと、それは… 「少しでも好みに合った生地を」 ? 着物に対して、とてつもない想いの強さ!   そして最後の展示にはこう書かれていました。 「本来ならば着物は、それを着た人自身を映し出すものです。すべてを奪われてもなお、 療養所の中で生き続けた「その人」の存在を着物という存在が示すこともあります。」 ? 現在まで残ったお仕着せから、当時の療養所の暮らしを見ることが出きます。   着物・布は歴史を伝える資料なのだと実感しました。 それも、当時の生々しさをそのままに、文字以上に語る資料。 ガイアブックスから、世界の布地模様の謎を解説したビジュアル本 『テキスタイルパターンの謎を知る』 まもなく発売ですヲヲ マインド×ボディ&スピリット-テキスタイルパターン

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