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ガイアブックスのスタッフブログ

スタッフブログ

鹿児島へ行きました【2】
2010.05.03
奇跡の島、屋久島。 周りの火山が噴火して溶岩が海底にたまり、黒潮が押し上げて盛り上がったのが屋久島。 島の地盤は花崗岩(かこうがん)なのです。 つまり、土は殆ど無く、栄養がない地盤なのです。 そのため、流れる水は不純物が一切含まれない超軟水。 水が耐えない岩に、風に運ばれたコケの胞子が根付き繁茂。 そのコケを食べるバクテリアが繁殖。 バクテリアを食べる鳥が、木の種子を運んできてはコケに落としていく。 蒔かれた種子は、 僅かな栄養を求めて岩肌に根を廻らせます。 少しずつ栄養を吸収して、豊かな軟水と日光を浴びてゆっくりゆっくり育ったのが 屋久杉。 土の栄養が豊富な場所で育った他の杉は、よく育ち、そして早く寿命が尽きる。 それは食物連鎖があるからです。 屋久島には食物連鎖がありません。 枯れた葉は雨ですぐに海へ流れる。そのため腐葉土ができません。 腐葉土がないと虫もほとんど住み着きません。 虫がいないと肉食の鳥もほとんど住みません。肉食の動物も住みません。 死んだ木にはコケが生え、風や鳥が運んだ種子が蒔かれ、 死んだ木の上に何種類もの新しい木が生えていく。 それが面白いのです。 それが屋久島の世界遺産なのです。

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