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チベットの風
- 2010.08.14
- ご記憶に新しいと思います。 2008年 北京オリンピック 聖火ランナー妨害の事件。 襲ったのはチベット人。 日本でも、福原愛などが聖火ランナー中に襲い掛かれました。 なぜ、あのような事件が起こったのでしょうか。 それがこの映画の主題でもあります。 チベット人差別の本質に迫る― 本日、ラーマプロダクション プロデュースの「チベットの風」放映会にご招待を受けました。 そもそも、チベットは独立国家として仏陀信仰を主とした独自の統治制をもった国家でした。 それが近代、 中国政府が侵略し、5世紀から続いたチベット文化は漢人によって滅ぼされようとしています。 現在、チベット国に住居する人口比は、 チベット人600万人 漢人750万人 チベットによる教育は、ほぼ漢人のみに開かれたもの。 チベット人は未だに読み書きが出来ない人が90%です。 チベットに作られた幹線道路はネパールやインドへ物資を運ぶために中国政府が作ったもの。 道路を作れば雇用が生まれますが、その雇用の9割は漢人へ流れる。 1割はチベット人が雇われるのですが、 その条件は酷いもの。 チベット人はもともと放牧・農業で生計を立てていました。 がしかし、中国政府による強制定住による弾圧が今のチベット人を圧迫します。 強制定住とは、中国政府による支援により住居を構える代わりに、 放牧域や農業域を制御されるというものです。 中国政府による住居の支援といっても、ローンです。 観光地:チベットとするために貧しさを感じさせないようとられた政策です。 ローンの返済のためには現金が必要です。 しかし、限られた土地での放牧・農業では、チベット人に返済の余地はありません。 そうやって、中国政府はチベット人を巧みに操り、 本来独立国家であるチベット国家を傘下に収めていきます。 なぜでしょうか。 中国政府がダライ・ラマへの信仰を恐れてのことです。 ダライ・ラマのもとチベット人が、中国への破壊行動を指揮している… 中国へ、経済成長への悪影響が見込まれる… そんな不安からチベット国を弾圧しチベット人を差別しているのが現状です。 チベットとは、5世紀から栄えた仏教根底の医学で世界中4大医学に名を馳せる文化を持っています。 その高貴な文化哲学は、観音菩薩とされる歴代ダライ・ラマへのあまねき信仰によって築きあげられた文明です。その信仰なくしてチベット文化は成り立たないのです。 世界中に研究者がいるチベット文明は、世界の文化遺産として残すべきです。 それを推進しているのは、チベット亡命政府。 インドに本拠地を構え、チベット文化存続・チベット問題解決の推進活動しています。 2008年に世界中で報道された、チベット人の暴動事件。 その暴動の前には、中国政府によって6000人ものチベット人が虐殺されたというのです。 その事実を、各報道は伏せています。 そして、歴代パンチェン・ラマの謎の死事件。 チベットでは、政治政策は歴代ダライ・ラマ、そして宗教的権威は歴代パンチェン・ラマが統治しています。 チベット問題が始まったころ、パンチェン・ラマ10世は謎の死。 その後ダライ・ラマによって11世の任を受けた当地11歳のパンチェン・ラマは謎の行方不明に。 その後ダライ・ラマの承認を受けず中国政府が新たなパンチェン・ラマ11世を立てました。 ダライ・ラマ14世は現在チベットを追われ、インドへ亡命しています。 私は、チベット文化について当社の書籍『チベット医学の真髄 』で学びました。 仏教徒にとって生命は尊いものであり、自他の苦しみを和らげることは信心のあらわれです。 したがって、生命維持と健康増進を追求する医学体系が仏教の修法儀礼と不可分の関係にあります。 仏陀は万病の根本原因がマクリパ(無明)にあると見抜いた最高の名医です。一切の苦しみは心から生じるものであり、8万4千の煩悩は我にとらわれた無知な心に根ざしているというのです。 (中略)修行を通じて慈悲心をはぐくみ、無知無明を自覚することが、自他を癒すための絶対条件なのです。 チベット問題はとても複雑で、 私たち一人ひとりが報道に惑わされない正しい事実を見ていかなくてはいけません。 世界的遺産であるチベット文明を守りたい。 そう思いました。
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