スタッフブログ
さよなら福家書店銀座店
- 2010.11.03
- 1975年7月にオープンした福家書店銀座店が2010年10月25日をもって閉店しました。 閉店後の日曜日、大人気歌手グループのBIG BANGの写真集(『ELECTRIC LOVE TOUR2010』幻冬舎)発売記念の握手会を行い、なんとその整理券はオークションで10万円以上になったという武勇伝を残し幕を閉じました。 毎週土日、有名人のサイン会・握手会を行うことで有名な福家書店銀座店。 翌月曜日には必ず、銀座のメインストリート:中央通りを埋めつくすその人列が朝のニュースのエンタメコーナーを賑わせました。 全国放送で映った回数No.1の書店。銀座に人を集める力No.1の書店。動員記録は、08年の小池撤平写真集握手会での1万600人とのこと(私も客としてこの列に並びました)。 そんな歴史を刻んだ店は、 なにより私の書店営業歴でお世話になったNo.1の書店でした。 右も左も恐かった入社当時の書店営業。ここの担当さんはそんな私をいつも私を励ましてくれました。 版元と書店さん交流の社交場に初めてお誘いいただいたのも、この担当さん。そこでの交流で出版業界での親友もできましたし、今でも続く仲間が出来ました。この店こそ、私の書店営業の原点です。 当時、日本一家賃が高いと言われたこの地で、書店の一角の平台でさえ家賃対価数万円です。 私のような若輩に、その一角を任せて下さった担当さん。ワゴン展開2回、フェア台までもを貸していただいた担当さん。 新刊は、何が売れるかやってみなきゃわからない。 書店さんだって予測不可能なんです。じゃあ平台をどう勝ち取るかって、それは版元営業としてどれだけ信頼を得ているか。ひたすら人道に掛かります。 なぜ、平台をくれたか。ワゴンをくれたか。フェア台をくれたか。 本の内容ではなく私個人を信頼して下さったからだと心から信じています。 そういう、書店営業の本質を教えてくれた店であり、この店なくしては今の私はないのです。 私を育ててくれた、福家書店銀座店に心から感謝するとともに、これからの福家書店チェーンのご発展、更には書店業界の発展に尽力していく決心でいます。 福家書店は全国に約20店舗展開。今後のイベントについては福家書店サブナード店で開催されます。
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