スタッフブログ
明るいブックカバー計画
- 2012.04.15
- ぴのこです。 『カバーおかけしますか?』出版社ニュース社 本書に掲載されている、全国の書店・古書店の独特なカバーデザイン191点を選定したのは、書皮友好協会のみなさま。 本を買ったときに付けてくれるカバーのことを「書皮(しょひ)」と言うのは、もはや業界用語ですが、 もとは、ブックカバー集めのマニア達が、集めたカバーを交換し合う会(現・書皮友好協会)から生まれた名称、なのだそうです。 同協会さまは、最も優秀なブックカバーデザインの書店を選ぶ選定会を毎年行っております。 その選考は、どうやってなされるのか。 それは、さながらミシュランのように、協会員達が名を伏せて全国の書店を渡り歩き、情報収集しているのだそう。 その裏話を聞ける機会がありましたので、昨日行ってきました! お話してくれたのは同協会の有力メンバー。 驚きました! 1800枚の書皮をスキャニングしてデータ分析している、その情熱に!! 見たことない書皮と出会うために、全国書店を放浪し、書皮のために本を買う、価値観に!! 同氏いわく、 「どこで買っても同じ値段の本だからこそ、私はここで買いたいんだとの動機付けに最も注力しなくてはならない。多々の戦略がある中で、書皮は有力な差別化の武器ではないか。 書店には、出し渋りをせずに、書皮にこそ宣伝費を使ってほしい。」 というのは、最近の書店は、 広告枠を設けたり、ブランドとタイアップした「ブラジャケ」なるものばかり作っているから。 本屋でカバーをかける文化は日本独自のものなのだそう。 だからこそ、書皮学なるものが生まれたとしたなら、それは世界一のマーケティング事例になるだろうと、同氏。 話をまとめると、 書店の個性アピールの媒体として、書皮にもっと力を入れてほしい。 ゆくは世界一のマーケティングツールとして見本になって行かなくてはならない。 との提言に私は感動しました!!
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